【短編オリジナル小説】猫も大概ヒマじゃない vol.11
元カノの墓参りに元カノの妹と来る自分は非常識だったりするだろうか。 前回はこちら 「じゃ、再来週でいかがでしょう?」と美冬ちゃんの提案した日は、あっという間に訪れた。 「へぇ、で、出かけるんだ」と明奈がソファに腰を下ろし…
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元カノの墓参りに元カノの妹と来る自分は非常識だったりするだろうか。 前回はこちら 「じゃ、再来週でいかがでしょう?」と美冬ちゃんの提案した日は、あっという間に訪れた。 「へぇ、で、出かけるんだ」と明奈がソファに腰を下ろし…
「二階堂さん、今日もデートしてくれないかな?」とタカナシくんは私にしれっと言った。 前回はこちら 「タカナシくんさ」 「うん?」 「あれがデートだと思ったの? 私、デートに誘ったかな?」 「えーと、違った?」 「全然デー…
「今度、お姉ちゃんのお墓参りに付き合ってくれませんか?」と美冬ちゃんが言うので、 「ああ、いいよ」と答えてしまったが…… 前回はこちら 明奈のお墓参りは以前一度だけ行ったことがある。 美冬ちゃんにも内緒での墓参りだったし…
今宵の月は満月ですね、と彼女は言う。 僕は其れを見上げて、ええ、満月ですね、と応える。 本当ですか?と彼女は聞く。 僕はもしかしたら多少満月じゃないかもしれない、と応える。 どっちなんですか、と君は僕のことを笑う。 月の…
私が登校すると、代わりに教室を出ていくタカナシくんの姿が見えた。 前回はこちら 昨日は彼に悪いことをした。3つも隣の駅にクレープを食べに付き合わせた上、帰り道は一言も会話をすることなく帰ってきたわけだから。 「じゃあ、ま…
「ちょっといいかな?」と登校した僕に近づいてきたクラスメートの熊井さんは眉間に皺を寄せながら聞いてきた。僕はまだおはようすら言っていないというのに。 前回はこちら 「おはよう。熊井さん。どうしたの、そんな怖い顔をして」 …
こんにちは、映画「クロエ」について、作品の魅力をご紹介します。 母として、妻として、そして成功した産婦人科医として活躍するキャサリン。 若く美しく、ミステリアスな雰囲気をたたえた娼婦のクロエ。普通なら出会うことさえなかっ…