【短編オリジナル小説】スカウト待ちの少女に声をかけられて、俺の人生変わりそうです。 vol.11(全12話)
一度きりの人生とは言ってもチャンスが訪れる人間と訪れない人間はいる。朱乃にはもしかしたら訪れることはなかったかもしれないチャンスがやってきたのかもしれない。 前回はこちら 俺は給湯室で洗い物をのんびりやっている朱乃に社長…
人生に喜びを、心に感動を。脚本家集団が送るエンタメディア
一度きりの人生とは言ってもチャンスが訪れる人間と訪れない人間はいる。朱乃にはもしかしたら訪れることはなかったかもしれないチャンスがやってきたのかもしれない。 前回はこちら 俺は給湯室で洗い物をのんびりやっている朱乃に社長…
朱乃を指名してきた映画監督、西條啓二とは一度だけ現場で話をしたことがある。腰の低いいつもにやにやと笑っているような優男だ。俺は嫌いじゃない。 前回はこちら 「いいんじゃないですか」 「無責任な」 「社長が言い出したことじ…
ボコボコにされるのが嫌なら金を払えか。嫌な世の中だ、全く。 前回はこちら 俺はその男との電話を早々に終わらせ、ひとまず今危機に直面している輪島くんの事務所に連絡をした。「お宅の役者さん、えらいことになってまっせ」と。する…
ひとまずオーディションが終わり、自称原石・朱乃が「どうでしたか?」と言いたそうにそわそわしている。 前回はこちら 織田と薫子はひとまずそれを無視して、貰い物の紅茶を啜る。 朱乃「あの、すみません。紅茶はいいとして、どうだ…