小説 【短編オリジナル小説】きょうの二階堂さん、きのうのタカナシくん vol.11 2017.06.06 克眞吉岡 前を歩く二階堂さんはとても速かった。 追いつくのがやっとの僕だった。 前回はこちら 「二階堂さん、速いよ。運動部じゃないんだから」 「何を悠長なことを言っているの。夕方はすぐに夜になってしまうわ」 二階堂さんは明らかにテ…